きっかけになったのは小説家、SF作家の高山羽根子さん(@HighMt_HNK)による「『結婚しない若者問題』みたいなやつを『結婚したくてもできない人たちがいる問題』と『結婚しない人生を尊重してもらえない問題』に切り分けてほしい」
という投稿。
高山さんは現代人の結婚観について「世の中の人は全て100パー結婚したいはず、からのスタートではない」「お金がたくさんあったらみんな結婚するか、といったら自分で稼げるんだからと独身を選ぶケースも増えるだろう」と分析。
その上で「社会ができることはするべきだけど、それでもなお個人の意志は尊重すべき」「若い人たち個別の幸福追求を尊重しないで、社会サイドに都合いいふうに少子化どうのって言っても、もうあんま意味ないと思う」と主張する。
たしかに日本人の人生観は近世以来の儒教的価値観や、明治以来の国家主義的な思想にまだまだ縛られている部分がある。しかし、人はそもそも社会や国家、家のためではなく個人的幸福のために生きるもの。「結婚しない若者問題」と言われても、当の若者にとっては結婚できないことと結婚しないことは別問題だし、大上段から「若者に結婚させなければ」と唱えていること自体、違和感を覚えて当然なのだ。
高山さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「結婚したいわけじゃないけど、独身でいる自分に負い目を感じてしまう問題も追加で…」
「私は一生子供はいらないし自由に生きたいので結婚しなくていい派です!周りからは『結婚する(したい)のは当たり前』『子供産む(欲しい)のは当たり前』という体で話をされることは多いですね」
「不登校の問題も似ていますね。いじめなどで行きたくても行けない子と、面倒くささや反抗心でサボる子とが同列に扱われている気がします。」
「確かに!その通りかと。この他にも、一括りにしてはいけない事って沢山あるなあって思う。。」
出生数の低下は国力の低下につながる。できるなら結婚できる人、結婚したい人が増えるほうが社会のためにはなるのだが、そのために他者の生き方を否定したり、いらぬ不安を煽るような空気が醸成されないよう願いたいものだ。
結婚・独身この二つでカテゴリーを分ける時代はもう終わるのかも知れませんね。
<まいどなニュース>
結婚したくないのと結婚しないのは別問題… 「結婚しない若者問題」への指摘が話題に