独身の方は、自由に時間やお金が使えるというメリットがありますが、その自由を謳歌しすぎて「貯金が少ない……」という方がいるようです。
将来に不安を感じるたときは、気持ちを切り替え、できることから対策を講じていきましょう。今回は、60歳になるまで、準備しておきたいことを3つ紹介します。
60歳になるまでに準備しておきたいこと1:家計を見直して「使わない習慣」づけをする
50代で「貯金が少ない」と感じた人は、自分自身のお金の使い方を振り返ってみましょう。全般的にメリハリのないお金の使い方になっていませんか。「贅沢しているつもりはない」と思っているかもしれませんが、結構ムダをしているはずです。
まずは、支出のうちの住居費、自動車費、保険料、通信費など毎月かかる固定費の見直しをしましょう。固定費は、一度見直すだけで、以後は継続的に節約できる項目です。
次に見直すのは、食費、美容代、日用品などの変動費です。変動費は固定費に比べ削減が難しいと言われています。その際、レシートチェックなどをして、お金の使い方を見直しのは、効果があることかもしれません。しかし、手間がかかり、すぐに目立った効果が出てこないので、途中でやる気が失せてしまうこともるでしょう。
それよりは、変動費を使うルールを決めてしまうほうが効果的です。
たとえば、外食はしない。食品の買い物は週末1回だけ。日用品はリストを作って、月1回だけお店に足を運ぶなど、お金の使い方の外枠を決めてしまいましょう。
60歳になるまでに準備しておきたいこと2:ねんきん定期便で未納分がないかチェックする
誕生月に日本年金機構から送付される「ねんきん定期便」の「最近の月別状況の欄」・「これまで納めた保険料納付額(累計額)の欄」をチェックして、支払い忘れている国民年金保険料がないか確認しましょう。
65歳から老齢基礎年金をもらうには、保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した受給資格期間が10年(120カ月)以上必要です。しっかり要件が満たせているか確認しておきましょう。また、老齢基礎年金を65歳から満額もらうには、20~60歳までの40年間(480カ月)の国民年金保険料を支払う必要があります。会社員や公務員でも、途中に転職などで、厚生年金に未加入だった時期があるかもしれません。未納のままになっている国民年金保険料がないか確認しておきましょう。
国民年金保険料は、納付期限を過ぎてもその後2年以内なら納めることができます。また、もし、国民年金保険料の免除等の申請をしていれば、10年前まで遡って追納できます。
60歳になるまでに準備しておきたいこと3:長く働くために準備をする
50歳以上で、貯金が少ないおひとりさまは、自分の生活を支えるため、長く働き収入を得る必要があります。60歳で定年を迎えた後は、一般的には再雇用で同じ会社に働き続ける方が多いです。しかし、中には、自分の興味のある仕事を探す人もいます。自分にとってやりがいがあり、長く働き続けられるものを選びましょう。
もし、自分の興味のある仕事があるという方は、60歳までの期間を使って、勉強したり、副業としてチャレンジしたりしながら、確実に収入を得られるための準備をしましょう。
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50歳以上独身で貯金が少なかったら、どう準備する?