調査は、県少子化対策基本計画策定の基礎資料とするため、約5年を周期に実施しており、3回目。県内の18~50歳の男女4千人を対象に9月に郵送とオンラインで実施し1429人が答えた。回収率35・7%。
独身と答えたのは489人で、うち83人が「一生結婚するつもりはない」と回答。理由に「結婚する必要性を感じない」を男性の55・1%、女性の61・8%が選択した。男性では「異性とうまく付き合えない」を選んだ人が34・7%いた。
「いずれ結婚するつもり」と答えた人の約半数が独身でいる理由を「適当な相手にまだめぐり会わない」を選択。ただ男性では「経済的な余裕がない」を理由にした人も目立った。
回答した人のうち子どもがいるのは816人。子育てで負担に思うことを尋ねたところ、62・4%が「出費がかさむ」を選択。半数近くが「自分の自由な時間がもてない」や「身体的な疲れが大きい」を選んだ。
また、回答者全員に対し低出生率が続いていることに将来の危機感を持つかを尋ねたところ、「大変感じる」としたのは36・0%と前回比5・6ポイント上昇。調査のたびに上がっている。懸念することとして「年金や医療費の負担など、社会保障に与える影響」「労働人口の減少など、経済の活力に与える影響」を挙げた人が約7割に上った。
結婚の支援策として重要と思うことを聞くと「賃金を上げて安定した家計を営めるよう支援する」が58・4%を占め最多となった。
質問の内容や回答の結果は県のホームページで公開されている。