身元保証人の必要性

おひとりさまの老後には、現役時代には見えにくい落とし穴がある! それも踏まえた、お金&老後対策は必須です。男性の3.5人に1人、女性は5.6人に1人が生涯未婚と、独身者は急増中ですが、税金や社会保険などの制度は結婚して子どもがいる人を中心に設計されており、知らずにいると独身者は損をする可能性も。独身者と家族持ちとでは、本来お金についても老後対策についても「気を付けるべきポイント」が違います。独身者がひとりで楽しく自由に生きていくためにやっておくといい50のことを税理士の板倉京氏が著した「ひとりで楽しく生きるためのお金大全」から、一部を抜粋して紹介します。

同意書にサインしてくれる人を必ずキープ

入院・手術をする時、多くの場合医療機関から「身元保証人」「患者本人以外の手術の同意書へサイン」を要求されます。これは家族持ちにとっては大した問題ではないかもしれませんが、独身者にとっては高いハードルとなっています。病院が身元保証人に求めているのは主に次のこと。

・治療方針の説明を聞く、何かあった時の相談
・入院中に必要な物など(着替えや歯ブラシ、ティッシュペーパー等)の用意
・手術の立ち会い
・入院費を支払えない時の保証
・万が一の場合の遺体や遺品の引き取りなど

夫婦や親子であれば、当たり前のことかもしれませんが、友人・知人には頼みづらい内容だと思いませんか? こういった相手を、入院や手術をする段になって、あわてて探すのは大変。「病気になったらお互い保証人になりあおう!」と事前に身元保証仲間を確保しておくと安心です。

病院によっては、クレジットカードの登録や入院保証金を入れることで連帯保証を不要としたり、手術の同意は本人だけで大丈夫というところもあります。事前にそういった病院を探したり、自治体の窓口で相談しておくのもよいでしょう。

頼む人がいない場合には、民間の身元保証サービスを利用する方法もあります。入院や介護施設入所時の身元保証、遺体の確認・引き取りといった死後事務などを任せられます。「友人や知人に頼むより気が楽」という利点がありますが、高額な費用がかかるケースが多く、利用する場合はサービス内容と料金をしっかり確認してください。

*本記事は、独身者向けのお金&老後対策を書いた、板倉京著「ひとりで楽しく生きるためのお金大全」から、抜粋・編集して構成しています。

<DIAMOND ONLINE>
意外に忘れがち! 独身者が備えておきたい大事なこと

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です