おひとりさまの老後には、現役時代には見えにくい落とし穴がある! それも踏まえた、お金&老後対策は必須です。男性の3.5人に1人、女性は5.6人に1人が生涯未婚と、独身者は急増中ですが、税金や社会保険などの制度は結婚して子どもがいる人を中心に設計されており、知らずにいると独身者は損をする可能性も。独身者と家族持ちとでは、本来お金についても老後対策についても「気を付けるべきポイント」が違います。独身者がひとりで楽しく自由に生きていくためにやっておくといい50のことを税理士の板倉京氏が著した「ひとりで楽しく生きるためのお金大全」から、一部を抜粋して紹介します。
2人に1人はがんになり、がん患者の3人に1人は現役世代
一生のうちにがんになる確率は、「国立がん研究センター」の二〇一九年の統計によると、男性65・5%、女性51・2%。2人に1人はがんになるということです。
男性は40代後半から急激に、女性は30代半ばから緩やかにがんの罹患率が上昇する傾向にあります。がん患者の3人に1人は現役世代。「病気は老後の問題」などと言ってはいられません。
がんは治療期間が長く、治療費が高額になる傾向
がんは「不治の病」ではなく、早期がんなら8~9割は治るといわれています。しかし、治療期間が長く治療費が高額になる傾向にあるので、がん保険で備えておくと安心です。
がん保険でありがたいのは、がんと診断された時にもらえる「診断一時金」です。最近は入院日数が短くなる傾向にあるので、入院日数にかかわらず一時金を受け取れると安心です。
医療保険の中には、この「診断一時金」を特約としてつけることができるものもあるので、がん保険に入らず「診断一時金」を医療保険につけるという手もあります。
がん保険も新しいもののほうがおトク
がんの治療方法は進化しています。そして、それに合わせるように、がん保険も進化しています。最近のがん保険は、診断一時金が複数回出るものや、通院治療・先進医療、抗がん剤治療に対応したものなど、その保障内容もよくなっています。
一昔前に入ったがん保険は、保障内容を見直してみましょう。医療保険同様、保障内容がよくなった上に、保険料も下がる可能性があります。
特に、10年以上前に加入したまま、という人は65歳以降の保障額が半額になってしまうなど、使い勝手の悪い保険に入っている可能性も……。
しっかり比較検討してみてください。
<DIAMOND online>
ひと昔前に入った「がん保険」は見直したほうがいい納得の理由