悩みは給与が低い

近年、ライフスタイルの多様化や女性の社会進出の拡大、IT技術の進歩などの影響もあり、「おひとりさま」で過ごす女性が増えています。

おひとりさま女性は「とにかく自由」というイメージがありますが、おひとりさま女性ならではのさまざまな悩みがあるようです。その中でも「給料が低い」ことで悩んでいる方が多く、経済的な不安を感じていることがうかがえます。

一般的に女性は男性よりも給料が低い傾向があり、おひとりさま女性は自分の給料のみで生活していく必要があるため、その肩の荷は重くなるでしょう。

この記事では、男性と女性とではどのくらいの年収の差があるのか、詳しく解説していきます。

35歳以上のおひとりさま人口が増加している

内閣府の「令和4年版 少子化社会対策白書」によると、2020年における35歳〜39歳の女性の未婚率は23.6%で、約4人に1人が未婚という状況です。

【年齢(5歳階級)別未婚率の推移】

出所:内閣府「令和4年版 少子化社会対策白書」

1990年において同年齢の女性の未婚率は7.5%だったので、30年の間に約3倍に増えていることになります。

また、同白書での2020年における50歳時の未婚率を見ると、17.8%の女性が未婚のまま50歳を迎えたことがわかります。

【50歳時の未婚割合の推移】

出所:内閣府「令和4年版 少子化社会対策白書」

1990年における未婚率は4.3%だったことから、過去30年の間に約4倍に増えていることになります。
生き方・考え方の多様化や女性が活躍できる場の拡大などの影響もあり、今後もおひとりさま女性が増えることが考えられるでしょう。

おひとりさま女性の悩み1位は「給料が低い」

おひとりさま女性には、趣味やスキルアップなど自分のために時間が使えることや、自分にお金を使えることといったメリットがあると考えられますが、その反面さまざまな悩みもあるでしょう。

もちろん、悩みの内容は人それぞれですが、お金の悩みが大きいと考える方が多いようです。

HERSTORYが運営する女性トレンド総研の行った「シングル女性ミドル世代の本音調査 によると、独身であることに不安を感じるという女性は75.9%にも上り、仕事やキャリアにおける悩みNo.1は「給料が低いこと」という結果が出ています(2023年5月23日公表)。

おひとりさま女性は、自分の収入だけで生活していく必要があり、将来に備えての貯蓄も考えなくてはなりません。また、一般的に男性よりも給料が少ない傾向にあるため、経済的な不安は大きいようです。

男女の年収差は最大約164万円

では、女性と男性とでは年収にどのくらいの差があるのでしょうか。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」 をもとに、男性と女性の平均給料を比較してみましょう。

出所: 厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」をもとに筆者作成

35歳〜39歳の給料を比較すると、女性は男性よりも月平均6万7600円少ないことがわかります。これを年収に換算すると、約81万円の差が生じていることになります。

その後、年齢が上がるにつれて男女間の差は徐々に大きくなり、55歳〜59歳の給与を比較すると男性よりも13万6500円少なく、年収に換算すると約164万円もの差になります。

この差を埋めるためには、日ごろから節約を心がけるほか、給料自体を上げられるようにスキルアップしたり、NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)などで資産運用したりするなどの対策が必要になるでしょう。

まとめにかえて

35歳以上のおひとりさま女性にとって、仕事上の最も大きな悩みは給料が少ないことというデータがあります。今後もおひとりさまを続けていくと考えると、給料が少ないことは大きな不安要素となるでしょう。

実際に同年代の男性との給料の差もあり、年齢が高くなる程その差は大きくなっていきます。

自分の生活費や将来のお金を用意するためには、節約や預金をするほかNISAやiDeCoで資産運用することも選択肢のひとつとなるでしょう。

おひとりさまライフを楽しむために、経済的な不安はできるだけなくしておきたいですね。

<LIMO>
「35歳以上のおひとりさま女性」悩みの1位は「給料が低い」こと

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