アメリカの独身女性のマイホーム

アメリカの独身女性は配偶者が家を買うのをもう待っていないという記事がありましたので紹介します。

First Americanの最新データによると、アメリカでは2021年、独身男性よりも独身女性の方が家を所有している人の割合が多かった。平均世帯収入は独身男性より低いにもかかわらず、だ。独身女性を世帯主とする世帯の持ち家率は53%を超え、2016年の約50%から増加したという。

「金融危機の余波を受けて、2016年には全体の持ち家率が63%という低水準に達しましたが、その後、2021年には65.5%に回復しました」と、First Americanのチーフエコノミスト代理オデタ・クシ(Odeta Kushi)氏はInsiderに語った。

「興味深いことに、2016年以降の持ち家率の回復は主に独身女性を世帯主とする世帯がけん引しています」

アメリカではここ数年、自分で家を買おうと決断する女性が増えている。さまざまな要素が関係しているものの、”教育”が大きな影響を与えているようだ。First Americanによると、アメリカでは2000年以降、大卒以上の独身女性を世帯主とする世帯の割合は13.6%増えている。ただ、学歴に関係なく、独身女性にとって”家を所有すること”はますます重要になっていて、今では65%の独身女性が家を買うのに結婚を待つつもりはないと話している。

「これまでは”結婚”と”子ども”がライフスタイルを大きく左右し、持ち家率を高めるのに貢献してきましたが、独身女性たちは”家を購入するのは愛と結婚の後”という伝統的な考え方を捨て去ったようです」とクシ氏は指摘する。

テキサス州ケラー在住の27歳のシングルマザー、ミーガン・ロウジーさんのように、女性にとって家を購入するのは困難を伴うが有益なプロセスだ。

ロウジーさんはもともと、配偶者と共に収入を得て、家を所有したいと夢見ていた。その後、”理想の未来”は約束されたものではないと気付き、自分の家族のために貯金をはたいて17万5000ドル(約2150万円)の、修理は必要だが安値で売られている家を手に入れた。

「長い間… 正直に言うと今でも、ダブルインカムだったらできただろうことをあれこれ考えます」とロウジーさんはInsiderに語った。

「ただ、ある時点で自分は保証されていないものに時間を無駄にしていると気付いたんです」

待つのに疲れたロウジーさんは、広さ1017平方フィート(約94平方メートル)の寝室が3つある手頃な家に落ち着いた。2019年に購入して以来、この家の価値は27万5000ドルに上がった。今後、ロウジーさんの投資は一家にとって大きな富を生み出す可能性が高い。

「娘はまだわたしたちのためにやったことの重大さをよく理解していませんが、大きくなってこの家のことを振り返った時に、娘が”自分の力でできる”という姿勢を身に付けていてくれたらと願っています」とロウジーさんは話している。

自分の未来は自分で何とかし、持ち家も自分で手に入れようとする女性が増えている。そして、家を所有するようになったことで、その収入レベルにかかわらず、女性たちの純資産は増加している。First Americanによると、2016年から2019年にかけて、住宅資産は全ての収入グループで純資産を増加させた最大の要因だった。クシ氏は2019年、平均的な住宅所有者の世帯財産は、家を借りている世帯の40倍だと話していた。

「富を築き、経済的な安定やさらなる自立を手に入れる手段として、住宅所有を選ぶ女性が増えています」とクシ氏は言う。

「住宅所有はアメリカにおける富の創造の主なけん引役であり、女性たちはそれに注目しています」

まとめると
独身女性は、家を購入するのにもう結婚を待たない。
2021年、アメリカでは独身男性よりも独身女性の方が家を所有している人の割合が多かった。
持ち家は独身女性にとって経済的な見返りが大きい。中には2年でその価値が10万ドル(約1200万円)上がったという女性もいる。

とのことです。結婚して持ち家を持って暮らすと言う感覚ではなく自分の資産としてどう活用していくかの観点に変わって来ているみたいです。
日本も徐々にそうなってくるのかと思います。

<BUSINESS INSIDER>
愛、結婚、子どもよりも先に! アメリカでは「まず家を買う」独身女性が増えている

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