女性不況

新型コロナウイルス禍に伴い、「女性不況」という造語が生まれるほど非正規雇用の女性が打撃を受ける中、非正規職の独身(シングル)女性の生活不安が高まっている。静岡県が公的支援の対象者として2021年末から支援講座を開催している。どんな不安を抱えているか。

静岡新聞が当事者に現状を聞いている。

「グラグラと気持ちが揺れている」。静岡県中部在住の独身女性(49)は非正規職の一つ、パートとして働いている。コロナ禍でも幸い仕事に大きな影響はないが、同居の母が体調を崩し、介護施設に入った。生活費の一部に充てていた母の年金を介護費に回し、住居賃貸費や光熱費を自身のパート収入だけで工面し始めた。頼る人もなく、生活の先細りに焦りを感じるという。
社会に出て20年超、一貫して正社員だった。仕事が何よりも好きで、結婚は視野に入らなかった。会社都合で失職したのは40代に入ってすぐ。正社員歴の長さから再就職は容易と思ったが、「甘かった」。再就職活動に臨んでも、希望職種の求人が少ない上、管理職経験の不足か、年齢の壁か、正規職には戻れなかった。
苦労の末、現在の職場に。正規職を補助する業務は、正社員時代より心身ともに負担は少なく、その点で不満はない。
しかし、雇用期間の契約に限りがある。コロナ禍において多くの非正規職の女性が影響を受ける中、女性も「契約更新の保証がないのは不安」という。同時に、「かといって正規職もね」と達観する自分もいる。補助業務を続けるうちにスキルの不足と加齢を感じ、転職には慎重にならざるを得ない。
母との支え合いが絶えた今、「このままではどん詰まり。母の介護はめどが立った。今度は私の人生を考える番。しばらく見ないふりをしていたけれど、キャリアアップへもう一度行動する時が来た」と考えている。

独りでどうにかしないといけない、けど誰に頼っていいかわからない。
どこまで対応してくれるかは分かりませんが、困ったら一度各市区町村の相談窓口に連絡してみ流のも良いのではないでしょうか?

<静岡新聞>
不安抱える非正規独身 女性不況、深刻化「一人で頑張らないで

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