TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。「FLAG NEWS」のコーナーでは、50歳の未婚率が急上昇しているニュースを取り上げました。
50歳の未婚率が急増中…その背景とは?
50歳までに、1度も結婚したことのない人の割合が急増しています。厚生労働省が公表した最新の調査結果によると、2020年の50歳時点の未婚率の平均は、男性が28.25%、女性が17.81%に達しました。
近年は、特に女性の未婚率の伸びが顕著で、去年の出生数が80万人を割る見通しになるなど少子化が加速。
未婚化の背景には、「価値観の多様化」や「非正規雇用の拡大による経済的不安」、「女性の経済的自立の加速化」などが影響していると見られています。
この現状に対し、Z世代の反応は?
このニュースに、インスタメディア「NO YOUTH NO JAPAN」代表の能條桃子さんは「“未婚=悪いこと”だと判断する必要はない」とする一方で、結婚をしたくてもできない人も一定数いることから「結婚の基盤となる経済状況や雇用体系など、昭和のまま引きずってきたものを変えていかなければいけない」と変化を望みます。
番組Twitterには、「定年までの年数を数えると、(結婚を)ちょっと躊躇してしまう」、「今後収入をどう得ていくかという観点からいっても判断に迷うかも」などという意見が寄せられるなか、キャスターの堀潤も「人生100年時代と言われているが、その分いかにして生涯現役でいられるかもセットになった社会保障の仕組みを作らないと。今の年金制度で本当に賄えるのか」と憂慮。
アフリカの紛争問題を研究する東大院生の阿部将貴さんは、「労働以外の資本を蓄えるというのもひとつだと思うが、やはりもう健康寿命を延ばすしかない。その一点という気がする」と所感を述べます。
そうしたことを踏まえた上で、政府も資産運用制度の拡充や健康寿命促進を促していますが、一方で堀曰く、ずっと働き続けなければいけない社会に対する疑問の声もあるそう。
そうした状況に、日本大学 文理学部 助教の大澤正彦さんは「難しい…」とコメント。そして、「いろいろなものが噛み合ってこうしたデータが出ていると思うが、こうしたデータを見ていると面白い」と関心を寄せます。
人間は好きな人の前では性格が変わることや、「結婚したくない」と豪語していた人も突如結婚したくなってしまうこともあり、予測不能な側面が多々あるとし、「人と関わるなかで(感情が)どう変化するかなど、そういうことも捉えられたら知能研究としては面白い」とAI研究者ならではのコメントに、出演者皆、興味深く聞き入っていました。
<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
<TOKYO MX+>
50歳の未婚率が急上昇…その打開策は古い慣習の打破か、健康寿命の延長か?