独身女性ロールモデル

自分で選択した道を生きている女性のロールモデルのご紹介。

親の意向や病気が原因でシングルの道へと進んだ30代。
何にでもチャレンジできる今、人生の選択に後悔はありません

  • 山田亜砂子さん(53歳・神奈川県在住) 会社員、フラダンスインストラクター

地域の老人福祉センターで週末はフラダンスを教えている山田亜砂子さん。 「20代はただ楽しくて、結婚を意識したことがありませんでした。興味があることにチャレンジして、ダーツの日本大会に出場したことも。そして対戦相手だったスノーボーダーで、マジシャンだった人と付き合ったんです(笑)。弟の結婚式ではマジックを披露してもらいましたが、バツイチで経済的にも不安定だったため、親には結婚を反対されました」。

両親をはじめ皆が祝福してくれる人と結婚をしたかったという山田さん。 「30代は年下と付き合ったこともありましたが、結婚には至りませんでした。振り返ると、長年生きてきた親の見る目は確かで、ある程度時間を置くと反対された理由も納得できましたね」。

山田さんに転機が訪れたのは30代半ば。「親友が結婚して、『あれ? 私最後じゃん』と気付き、ある意味吹っ切れましたね(笑)」。ちょうどその頃、起き上がれない程の腹痛に苦しみ、救急車で搬送。卵管嚢腫の炎症が原因で即手術に。「0歳児に腸の病気をしていたため癒着がひどくて、手術では患部に到達できず、再度手術を試みたけれどだめでした。その時に両親と共に医師から告げられたのは、『自然妊娠はできません』という言葉でした」。お母さまが「こんな体に産んでごめんね」と言う横で、空元気に「大丈夫だよ」と山田さんは答えたと言います。

「その時に初めて未来を見つめ、これからは自分で選択した道を生きていこうと思いました。まず、運動はしたいなと思ったので、気軽な気持ちで挑戦したのがフラダンスでした」。熱中するほど好きなフラダンスを見つけた喜びもあり、40代は充実した日々を過ごしたそう。「’14年にフラダンスを教える依頼が教室に入り、小さい子どもがいるメンバーが多いため独身の私に声がかかりました。初めは自信がなくて躊躇しましたが、友人の『これはチャンスじゃない?』の一言に背中を押され、引き受けました。シニアの方は華やかな衣装に身を包み、お花を髪に挿すこと自体が非日常の世界。楽しんでいる姿を見ると、少しでも貢献できていることに今は幸せを感じています。

最近はバツイチの友人など、独身の仲間が増えました。気を遣わず自分をさらけ出せる関係が心地よくて。そんな人間関係をこれからは大事にしていきたいです。両親は私が一人でいることが不安のようですが、結婚していないことに後悔はありません。これから先、一緒にいて楽な人に出会えたら、結婚はしなくてもパートナーとして共に生きていくのはありかもしれませんね」。

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読者インタビュー「未婚の道を歩んだことに、後悔はありません」

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