孤独と孤立への不安

街中が静まり返る年末年始。世間では「家族団らん」の象徴とされるこの期間、「50代の独身者は寂しいはず」という世間のステレオタイプは、もはや過去のものかもしれません。

50歳以上限定のマッチングアプリ「Goens(ゴエンズ)」(運営:Goens株式会社/本社:愛知県名古屋市/CEO : 廣澤 和也)は、50代特有の孤独や恋愛観の実態を明らかにするため、パートナーがいない全国の50代独身男女を対象に意識調査を実施しました。

調査の結果、年末年始に「自分だけ取り残されたようで辛い」と感じる50代独身者は、わずか2.9%。判明したのは「一人の時間は自由で快適」という強がりではない本音と、その奥底にある誰にも助けを求められない「孤立」への恐怖という実態です。

本調査では、50代独身者が抱える「孤独」と「孤立」の境界線を紐解きます。

■調査サマリ

50代独身の年末年始、46.9%が単独で過ごすも「寂しい」派はわずか2.9%
年末年始の過ごし方は、4割以上が「自宅で一人」を選んでいるが、「取り残されて辛い」と感じたのは極少数。約7割が独りの時間を「自由で快適(40.1%)」「なんとも思わない(27.6%)」と肯定的に捉えている。

孤独を感じる瞬間1位は「体調を崩した時や、老後のニュースを見た時」
孤独を感じる瞬間ランキングでは、「あけましておめでとうと言い合う相手がいない時」「大晦日に一人でテレビを見ている時」などを抑え、「体調不良や老後のニュースを見た時」がトップに。情緒的な寂しさよりも、何かあった時に誰もいないという「孤立」への不安が浮き彫りに。

年末年始は4割以上が「私的会話ゼロ」。一言も発しない層も
年末年始の会話量は「業務的な会話のみ(27.8%)」「一言も発していない(13.8%)」。41.6%の50代独身者が誰ともプライベートな会話をしておらず、社会的孤立のリスクが垣間見える結果となった。

■調査概要
調査方法:インターネットによる調査
調査対象:50歳〜59歳のパートナーがいない独身男女
調査期間:2025年12月17日〜2025年12月18日
サンプル数:550名(男性397名、女性153名)

「寂しい」はたった2.9%。約7割が「独りを愛する」50代独身の年末年始

まず、50代独身者にとって「孤独」が懸念される年末年始の過ごし方について、行動と感情の両面から実態を探りました。

行動面では、「自宅で一人で過ごす」と回答した人が46.9%と、約半数に上りました。家族や友人と過ごす層を大きく引き離し、単独行動が「最多」であることが分かります。

しかし、注目すべきはその心情です。「一人で過ごす」ことに対し、「誰にも気を使わず、自由で快適だ」と回答した人は40.1%と最多。次いで「特になんとも思わない(27.6%)」となり、合わせると約7割が独りの時間を肯定的、あるいは自然体で受け止めています。

一方で、「周囲が家族と過ごす中、自分だけ取り残されたようで辛い」という回答は、わずか2.9%に留まりました。

この結果からは、「物理的に一人」であることと「精神的に寂しい」ことはイコールではないことがわかります。50代独身者の多くは、一人でいる時間を主体的に楽しみ、精神的に自立した存在であると言えるでしょう。

「孤独」を感じる瞬間1位は「体調を崩した時や、老後のニュースを見た時」

しかし、「一人の自由」を愛する人が多い50代独身者でさえ、ふとした瞬間に心が折れそうになる場面があります。年末年始やふとした日常で「寂しさ」や「孤独」を感じる瞬間をランキング化したデータが、深層心理を映し出しました。

【50代独身者が「孤独」を感じる瞬間ランキング】
1位:体調を崩した時や、老後のニュースを見た時(39.7%)
2位:元日に「あけましておめでとう」と言い合う相手がいない時(20.2%)
3位:大晦日に一人でテレビを見ている時(18.2%)
4位:年賀状やSNSで、友人たちの家族写真や孫の投稿を見た時(17.2%)
5位:スーパーで「ファミリー向け」の大容量食品ばかり並んでいるのを見た時(15.4%)
5位:休み明け、職場で同僚が家族旅行の話をしている時(15.4%)
5位:深夜、ふと目が覚めて静まり返っている時(15.4%)

ここで注目すべきは、1位と2位以下の差です。

「自由で快適(40.1%)」と答えた層とほぼ同数の約4割が、1位の「健康・老後リスク」には恐怖を感じているという大きな矛盾が生じています。

大晦日に一人でテレビを見るような「日常的な寂しさ」は平気でも、病気や老いといった不可抗力に直面した際の不安は、他の項目と比べても突出しています。つまり、自分の意思で選んだ「孤独」には強いが、社会から切り離され、助けが得られない状態である「孤立」に対しては、強い恐れを抱いていると言えるでしょう。

「一言も発しない」層も。年末年始は4割超が「私的会話ゼロ」

なぜ、50代独身者はこれほどまでに「孤立」に敏感になるのでしょうか。その背景には、日常的な「つながり」の希薄さが見え隠れします。

年末年始における「家族以外との会話」の頻度を尋ねたところ、衝撃的なデータが得られました。「業務的な会話のみ(27.8%)」と「一言も発していない(13.8%)」を合わせると、41.6%が「私的な会話ゼロ」という状態で過ごす予定だったのです。

日常的に本音を話せる相手や、安否を確認し合える相手がいない。「一人でいること」自体は快適だが、「何かあった時に誰もいないこと」は恐怖である——。このデータからは、そんな50代独身者特有の切実な心理が見えてきます。

<Goens株式会社>
年末年始に「寂しい」と感じる50代独身はわずか2.9%。孤独は平気だが、孤立は怖い。4割以上が「私的会話ゼロ」