母親と独身女性

止むを得ず無職になることはあり得る。それを同居する家族に責められたり、再就職を急かされたりしたら、嫌な気持ちになるだろう。

ガールズちゃんねるに10月、「ほぼ働いたことない母親に働けと毎日言われるのが苦痛です」というトピックが立ち、注目を集めている。

「勤務先でつらいことがあったので退職して無職です。失業手当を頂いている間に少しハードルの高い職探し中です。あまり求人が無いので、数少ない応募も連続不採用です。落ち込んでいます。私も不採用を望んでいるわけではないのに、母親に無職が続いていることを叱責されます」

と書いたトピ主は独身女性だというから、母親と同居しているのだろう。また母親について、「高卒後就職後すぐに寿退職による無職です」と明かし、専業主婦なのに言われたくないという気持ちが強いようだ。(文:天音琴葉)

そろそろ家を出るタイミングかも?

「ほぼ働いたことない母親に言い返す方法は無いでしょうか?」

と質問を投げかけたトピ主だが、コメント欄には母親に言い返すよりも、トピ主が行動を改めるよう促す意見のほうが多く上がっている。

そのなかでも「家を出よう」というコメントには、かなりの共感が集まっている。ほかにも同様のコメントが複数書かれている。

「母親にどうこう言われるのが嫌なら、自分の理想とするところじゃなくてもとりあえず働いて自活した方がいい」
「社会人で親にごちゃごちゃ言われるのをストレスに感じたら家を出るタイミングだよね」

後者のコメントをした人は、かつて同居していた母親に「帰りが遅い」「たいした仕事でもないのに頑張りすぎて体が心配だ」と言われストレスを感じ、アパートを借りたそう。契約社員だったため「金銭的にはかなり苦しかった」というものの、「1番のストレスから解放されてすごく心が楽になった」とのこと。自身の経験からトピ主にも家を出るよう勧めているのだろう。

「住まわせてあげてるのに文句言われる筋合いない」という親側の意見も

確かに一人暮らしを始められたらいいが、無職で一人暮らしするのは至難の業だ。そもそもトピ主はずっと無職でいるつもりはないようだから、仕事が決まるまで、せめて失業保険をもらえているうちは、母親に干渉しないで欲しいと思っているのだろう。

しかし特に母親は、死ぬまで子どものことを心配する生き物だ。それは多くの人が子どもや親としての体験を通して知っていること。

本人としては失業保険期間中ぐらい好きにさせてくれ、と思うのももっともだが、トピ主の母親も、無職期間が長くなれば再就職に不利になるという心配から、早く働けと急かしている可能性は大いにある。

親の立場からのコメントも複数見られる。

「子どもが成人して住まわせてあげてるのに文句言われる筋合いないからね。親の立場からしたら」
「両親の家なんだし、扶養されてる未成年じゃないんだからちゃんとしないと」

いずれも厳しい意見だが事実だろう。その一方で、

「親がどうのこうのより今後の人生を考えたらその考え方を変えた方がいい」

というコメントも多くの共感を集めている。

結局のところ、親と子が100%分かり合えることはない。トピ主は母親に自身の気持ちをわからせたいと思っているようだが、言い返す言葉を考えることは不毛だ。それよりも大事なことはトピ主の今後の人生だ。多少妥協して就職先を早く見つけ、自活の道を選ぶか。それとも母親に文句を言われながらも同居を続け、じっくりと就職先を見つけるか。自分に合うほうを選べばいい。

<キャリコネニュース>
職探し中なのに…「母親に働けと毎日言われるのが苦痛です」 独身女性の投稿に注目集まる

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