HERSTORYが運営する女性トレンド総研は2023年5月10日発刊のHERSTORY REVIEW6月号内にて、「シングル女性ミドル世代の本音調査」の結果を公開いたしました。
◆拡大していくシングル女性マーケット!
上昇する生涯未婚率、増えるシングル女性
「少子化社会対策白書」(2022年6月内閣府)によると「生涯未婚率(50歳時未婚率)」は1970年には男性1.7% 、女性3.3%だったのに対して、2020年には男性28.3%女性17.8%と上昇しています。女性の社会進出の拡大や、結婚・家族観の多様化、非正規労働者の増加、 男女のマッチング機会の減少などが要因と推測されています。また、国立社会保障・人口問題研究所が2022年に発表した「出生動向基本調査(独身者調査)」(対象:18〜34歳未婚者)では、「一生結婚するつもりはない」と考える人の割合は、1987年に男性4.5%、女性4.6%だったのに対して、2021年は男性17.3%、女性14.6%と上昇傾向です。このことから、今後もシングル男性・シングル女性の増加とマーケットの拡大が予想されます。
◆独身であることに不安あり約76%!
Q.あなたは独身であることに不安を感じることがありますか?
「はい」75.9%、「いいえ」が24.1%という結果に。多くのシングル女性が不安を感じていることが分かります。年代別に見た場合、不安を感じている人が多いのは30代の80.5%と60代の91.7%でした。30代は妊娠出産に向けて、60代は親の介護や自身の老後に向けて不安が強くなるのではないかと推測できます。また、自ら未婚の生活を選んでいる人は64%が不安を感じているのに対して、好まず未婚状態の人は91.3%が不安だと答えています。しかし 自らの意思で未婚であっても不安を感じる人の方が多く、女性の単身世帯が今後も増えることを考えるとシングル女性の不安や困りごとを解決する商品・サービスへの需要は今後ますます高まっていくのではないでしょうか。
◆悩みトップは「給料が低い」こと!一方年収500万円以上の層では「悩みがない」が過半数に
Q.あなたの仕事・キャリアに関する悩みを全て教えてください。
「給料が低い」が48.8%でトップの結果。シングル50%女性は自分の収入だけで生活していかなければならないため、お金の悩みは大きいです。女性は男性に比べて平均年収が低いことも不安要因となっていると考えられます。女性がさらに活躍し、収入アップできる職場環境整備が求められるでしょう。
「仕事が楽しくない」「人間関係がうまくいかない」「キャリアアップが出来るか不安」といった会社特有の悩みも20%前後、また「悩みはない」は全体で21%となったが世帯年収別にみると500万円〜750万円未満の層は45%が「悩みがない」と回答する結果となりました。
◆約7割の女性が資産運用・貯蓄を実践!2割が「つみたてNISA」
Q.あなたが行っている資産運用・貯蓄方法を全て教えてください。
「貯蓄(預金)」が53.7%で過半数を占め比較的新しい「NISA/つみたてNISA」は約2割が運用しているという結果に。次に投資信託や株式投資が続くが、一方何も行っていない人も3割以上。収入に悩みを抱えているが、何もしていない層が一定数いることが分かります。シングル女性向けのお金について学べる場や金融商品は今後ますます注目されると推測されます。
◆年収によって変わる女性の可処分所得
Q.あなたが生活費以外として自由に使える毎月の平均金額を教えてください。
ボリュームゾーンは5,000円〜50,000円と幅広く分散されている結果となりました。世帯年収別にみると、年収400万円未満は10,000〜20,000円、年収400〜750万円未満は15,000〜50,000円、年収750万円以上は50,000円以上とボリュームゾーンが分かれます。シングル女性といえども、収入や生活環境はさまざまであるため、商品・サービスのターゲットに合わせた訴求が必要となるでしょう。
<株式会社ハー・ストーリィ>
2025年には6人に1人が「おひとりさま」に。女性トレンド総研がシングル女性ミドル世代の本音調査を公開