アラフォー独身女性の生きづらさ

「アラフォー独身女性の生きづらさ、鬱うつになりそう」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。彼氏に振られた4年前から婚活を頑張ってきたけれど成果が出ず、最近は自宅でふさぎ込む日々を過ごしている、という41歳のトピ主さん。仕事はちゃんとしているし、年齢を重ねることは決して悪いことではないと思っているものの、「独身であると、年齢を重ねることが恐怖に感じる」と心境を吐露。友人に会うのもおっくうになり、人生に行き詰まってしまっている、と感じているそうです。

今この1日をギフトだと考え、自分を喜ばせることをしよう

その後の投稿によれば、元気をなくしたのは、婚活で出会った人に突然LINEをブロックされたのがきっかけだとか。トピ主さんは1年前から昼は正社員として働き、夜は大学院に通う生活をしており、タイトな状況のなかでも彼に会うのを楽しみにおしゃれの準備をしていたのに、連絡なくドタキャンされてしまったことがショックだった、とつづっています。

仕事も、キャリアアップのための勉強も、婚活も、すべて頑張っていたのですね。結婚かキャリアか、何かしら確実性を感じられるものを手に入れたい、今よりももっとステキな人生にしなくてはならない、という気負いがあったのかもしれません。そしてその気負いこそが、トピ主さんが生きづらさと呼ぶものの正体のような気もします。「やる気が起きず、ひたすら眠り続け、このまま起きたくないと毎日思って生きている」という記述も見られますが、この4年間、頑張り続けてきた疲れがピークに達し、バーンアウトを起こしている状態なのではないかと想像しました。

このようなときにまず試してほしいのは、やるべきだと思っていることをいったん脇に置いて、リフレッシュに努めることです。バーンアウトになってしまうとき、人は得てして「こうあるべき、やるべきだと思うこと」に強くとらわれており、好きなことや楽しみを排除しているケースが少なくありません。誰にも気兼ねなく好きなことができる健康やお金・時間の自由があるのは、今のトピ主さんが持っている財産だと思いますので、それを使って、しばらくは今この瞬間の自分を喜ばせることにフォーカスして過ごしてみてはいかがでしょうか。

自分を喜ばせることが思いつかないならば、「まもなく寿命が終わると言われたら、私は何をしたいと思うだろう?」と想像してみるのも一案です。人生の残り時間を考えると、優先順位が変わってくる人は少なくありません。「周囲から見てステキな人生、立派な人生を送りたい」なんてことはわりとどうでも良くなってきて、自分を本当に満足させられるようなことをやっておきたくなる。今日を元気に生きられていること自体、とても不確かで大切なものだったと気づき、心配事よりも「今この瞬間に集中しよう」という意識になりやすいかと思います。

成果にこだわって結果を出すのもひとつの方法

そう言われても、問題を先送りしている気がしてうまくリフレッシュができない……ということであれば、上記のほかにも「欲しい成果にこだわって結果を出す」という方法があります。婚活を経て結婚した人のなかには「結婚が決まってから、ようやくホッとして自分の好きなことができるようになった」と語る人もいます。まずは宿題や課題を先に終わらせないことには、心配で毎日をのびのびと楽しめない、という感覚なのかもしれません。

結婚という“形”や、配偶者がいる“状態”を成果として求めている人は、最終的にそれを現実的に満たす相手を選んで婚活を終わらせていくケースが多いです。わかりやすく言えば「恋心は刺激されるけど結婚できそうにない相手」よりも、「自分と同程度の結婚願望を持っていて、うまくやっていけそうな相手」を選んでいく、ということです。

トピ主さんはこの4年間、好きになれない相手には好かれる、好きな人には好かれない、というパターンの婚活が続いてきたとのこと。「そこまでして結婚したいのかわからなくなってきた」「ただ、愛するパートナーがほしいのかも」という記述も見られます。もしかしたらトピ主さんが本当に欲しい成果は、自分と同じくらい恋心を持ちあえる相手を見つけて、生きがいや喜びを感じられる毎日を送る、ということなのかもしれませんね。

日常のなかで「小さな愛ある行動」を心がけてみよう

また、投稿には「痛々しいおばさんになってるのかなと自虐的に自分のことを見ています」といった記述も。もしも異性との関わりのなかで“恥”の感覚が強くなっているならば、それは「愛されようと画策(奮闘)する自分」に対して、なのかもしれません。年齢との乖離かいりを感じるならば、今後は周りの人に「与える」ことのほうにエネルギーを注いでみるのがおすすめです。

大げさなことである必要はなく、たとえば誰かの話を聞いてあげる、目の前の人を気にかける、困っている人を手伝う、といったささいなことから始めてみては。ただし「自己犠牲的に尽くす」のは愛情の見返りが欲しくてする行動であることが多いので、与える愛情とは違うもの、と心得ておきましょう。

独身かどうかにかかわらず、どんな人にもその境遇なりの生きづらさがあるものだと思いますが、日常のなかでの小さな愛ある行動を喜びにできれば、心の中がやわらかいもので満たされやすいです。そして、あたたかいものが返ってきやすいです。誰かに「優しさを受け取ってもらえてよかったな」と思える瞬間を増やせると、生きるエネルギーになっていくこともあるかと思いますので、よければ試してみてください。応援しています。

<OTEKOMACHI>
アラフォー女性の生きづらさ…独身だと年齢を重ねるのが恐怖です

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