3つの独身の性格特徴

社会的な基準は、独身者を社会不適合者のように感じさせることがある。友人や家族から「まだ誰とも付き合っていないの?」とか「いつになったら落ち着くの?」とか、「一生孤独のままでいてほしくない」などと突っ込まれることもあるかもしれない。

しかし、実のところ独身を意識的に選んでいる人もたくさんいる。結婚が他の人にとってより良いものであるように、独身であることも彼らにとってはより良いものなのだ。社会として、私たちは異なるライフスタイルを選択する人々を尊重し、寛容であるべきだ。

独身を好む人は案外多いという研究結果がある。ある推計によれば、成人の約半数は長期的で親密な関係を結ぶことが難しく、結果的に独身でいる時間が長くなるという。大丈夫、それでまったく問題はない!

自分がそうした人間であるかどうかは、どうすれば判断できるのだろう? ここでは、あなたが結婚を含む伝統的な関係よりも独身生活を好む人物かもしれないことを示す3つの特徴について紹介する。

1.子どもを持つことの優先順位が低い

もちろんほとんどの人は、生物学的な力によって、子孫を残し家族を持ちたいという欲求を経験する。しかしこの世で重要なことは、生物学と進化だけではない。子どもを持つこと以外に人生を捧げる選択をする人も多い。だが、それは何の問題もない。大切なのは、自分自身に正直であることだ。

家族を持つかどうかといった難しい決断を迫られたときに「他人や社会が私に求めていることなのか」ではなく、「自分がやりたいことなのか」というところからスタートするようにしよう。

ところで、影響力のある人の中にも、子どもを持つことを選ばなかった人がたくさんいる(もちろん、お金がなかったからというわけではない)。一部だがオプラ・ウィンフリー、コンドリーザ・ライス、ジョン・ハム、リッキー・ジャーヴェイス、グロリア・スタイネムなどがそうした人たちの例だ。

親とそうでない人の幸福度について、どのような研究結果があるだろうか? ご想像のとおりだ。親でない人は「その場限りの幸福感」が高く、親になった人は「内面的な幸福感」つまり人生の充実感をより強く感じることができる(また、仕事を持っていることは、恋愛や結婚よりも人生の満足度にとって重要であるという研究結果もある)。

さらに、ある種の幸福が他よりも「優れている」ということはまったくなく、それは自分自身と自分の目標次第なのだ。もし自分の目標が、その時その時の気分を良くすることで、人生を全体として眺めることにあまり関心がないのであれば、子どもを持つことや長期的な関係を持つことは、少なくとも今の時点では自分にとっては正しいことではないのかもしれない。

とはいえ、生物学的な現実を無視して、自分の人生のあるべき姿を定型化するのは良い考えとはいえない。

進化心理学者のメネラオス・アポストルーは、人間の本性は長期的な親密な関係を求め、維持するように形成されていること、そして、そうした関係にないことは、人によってはネガティブな感情の連鎖を引き起こしかねないと、私たちに警告している。

アポストルーは「家庭を持たず独身でいることを選択した場合、孤独感、目的意識の欠如、悲しみなどを頻繁に経験するかもしれませんね」という。

2.キャリア志向が強い

キャサリン・ヘップバーンの有名な言葉に、「(もし仮になっていたなら)私はひどい母親になっていたことでしょう。なぜなら、私は基本的にとても利己的な人間だからです」というものがある。徹底的に正直であれ!

自分に集中することはまったく悪いことではない。私たちはみんな自分勝手にやっているのだから、恋愛や人間関係にあまり興味がないくらいキャリア志向でも構わない。もう一度いうが、研究によれば、仕事を持つことは配偶者を持つことよりも幸せにとって重要なことなのだ。

もし、キャリア志向が強いにもかかわらず、外的な圧力によってそれを追求しないのであれば、それはおそらく間違っている。このような失敗は、人生に長く付きまとうことになる。

3.周囲になじまないことが最も快適だ

ほとんどの先進国では、一夫一婦制下で結婚し、家族単位で生活することが普通だ。そして、それはほとんどの人にとって役に立つ。しかし、中にはそれに逆らうことを好む人もいる。そうした人は、型にはまっていないやり方で自由を行使するとき、最も心地よいと感じるのだ。それは彼らの個性の一部なのだ。

自分がそうであるかどうかは、どうすればわかるのだろうか? パーソナリティ心理学が役に立つ。パーソナリティ心理学者は、パーソナリティを5つの包括的な特性または軸の観点から語ることが多い。それらは以下のような軸となる。

  1. 内向型 / 外向型
  2. 同意しやすさ / 同意しにくさ
  3. 情緒安定 / 神経質
  4. 細心さ / 大雑把さ
  5. 経験への開放性 / 非開放性

オルタナティブなライフスタイルへの欲求を、5番目の軸である「経験への開放性」が予見しているのかもしれない。パーソナリティの開放性が高い人は、自由な発想の持ち主である傾向が強い。彼らは、セックスやセクシュアリティに関して進歩的な考えを持っている可能性が高いのだ。知的好奇心が旺盛で、美や美意識が高い。また、言葉通り、新しい経験に対してオープンで、旅行や新しいものを見ること、新しいアイデアに触れること、他の人の視点を取り入れることを楽しむ。

これに対して、開放性のスコアが低い人は、順応主義者であり、規則を守る傾向があり、社会のヒエラルキーに従順であるとも言われている。

そのため、開放的な性格が強い人は、独身を好むかもしれない。

結論

長期的な交際を始めるか、家庭を持つかの決断は、最も大きな決断の1つだ。子どもを持ちたいという願望、キャリアへの興味や野心、そして自分の中核となる性格など、自分がどのような人間であるかを振り返る時間を持つことが、正しい方向へ進む役に立つだろう。

<Forbes JAPAN>
自分が独身を好むかどうかを判断する3つ性格的特徴

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