結婚制度の意識調査

タメニー株式会社は、18~29歳の未婚男女2,400人に対して、「結婚制度」に関するアンケート調査を実施いたしました。

<調査背景>
結婚というと一般的には、好きになった人と恋愛をした後、周囲に祝福されながら結婚式を挙げ、同じ家に一緒に暮らして子どもを授かり、家庭を築いて最期のときまで夫婦が支えあい生きていくことを意味します。単身赴任で別居したり、子どもは持たなかったりと家庭によって違いはありますが、おおよそではこれが結婚という言葉を聞いたときに思い浮かべるイメージではないでしょうか。
役所に婚姻届けを提出し、法律上の夫婦となる制度としての結婚についてはどうでしょうか。そもそも制度としての結婚について、どのくらい意識されているのでしょうか。控除が受けられたり、夫婦であることを法的に証明できたりと、法的な制度としての婚姻関係を結んでいることのメリットはあります。一方で、一度婚姻関係を結んでしまうと容易に別れることができなくなったり、夫婦のどちらかが姓を変えなくてはならなくなったりと、デメリットもあります。また、現在の日本では結婚できるのは男女のみとされており、当てはまらない場合には制度の恩恵を受けることはかないません。
恋愛すること、結婚式を挙げること、一緒に暮らすこと、子どもを生み育てることといった、結婚に関するたいていのことは実際に「結婚」していなくてもできることです。結婚を考えたときに、法的な制度としての結婚について明確に意識する機会はあまりないのではないでしょうか。
生涯未婚率の上昇が社会問題となっていますが、こうした制度としての結婚について、これから結婚していく世代はどう考えているのでしょうか。18~29歳の未婚男女を対象に結婚制度に関する意識調査を行いました。

法的な制度としての婚姻関係(結婚制度)がなくなったら?「困らない」18~29歳独身男女の3人に1人

18~29歳の未婚男女2,400人に、結婚制度がなくなったとしたら困るかどうか聞きました。
「とても困る」(28.6%)、「やや困る」(17.9%)をあわせた28.6%が困ると回答しました。
一方で「あまり困らない」(12.0%)、「まったく困らない」(23.2%)をあわせた35.2%が困らないと答えています。

法的な制度としての結婚にあまり魅力を感じていない若い世代。制度がなくなったら「相手と同じ姓、戸籍になれないことが困る」13.1%

制度がなくなったとして、どんなことに困ると思うか選択式で聞きました。
最も多かったのが「夫婦であることを証明するのが難しい」で30.3%、続いて「配偶者・扶養控除を受けることができない」が22.4%、「相続権がないので資産のやりとりが難しい」が19.5%でした。
最も多かった「夫婦であることを証明するのが難しい」でも、困ると考えているのは3人に1人でした。
夫婦別姓問題が注目される中、「相手と同じ姓、戸籍になれない」ことが困ると回答した人はわずか13.1%でした。
これから結婚する若い世代にとって夫婦同姓や戸籍はそれほど重要ではないのかもしれません。
全体的に制度としての結婚にあまりメリットを感じていないようです。

結婚とは?「愛し合うもの同士が一緒に暮らすこと」「好きな人との人生の半分こ」

あなたにとって結婚とは?という問いに自由回答で答えてもらいました。
大きく分けて法的な制度としての結婚についてと、イメージとしての結婚についての回答が集まりました。また、圧倒的にイメージとしての結婚に関する回答が多く見られました。
恋愛結婚が主流である現代の日本において、特に若い世代には法的な制度としての結婚はそれほどには意識されていないようです。
結婚することで得られるメリットを増やすなど、制度としての魅力を高めていくことで、「結婚」に良い印象を持つ人が増えていくかもしれません。

【制度としての結婚】
・血のつながりのない男性と女性が一緒に住み、生計を共にして暮らしていくことを社会的に認めてもらえる制度
・法的に家族と認められること。他人の家と結ばれること
・結婚は他人と他人が正式な家族となること
・愛する人たちが法的に守られる制度
・家同士のつながり
・お互いにパートナーと認めあった者同士が、婚姻関係を結ぶ制度
・互いの足りない部分を補い合える制度
・手続き上便利なことが多い

【イメージとしての結婚】
・男性1名と女性1名が家庭を築いていくこと
・支え合いながら苦楽を共にし、愛し合うもの同士が一緒に暮らしていくこと
・幸せな家庭を築き、どんなことがあっても支え合って生きていくこと
・パートナーと互いを認め合い、一緒に歩んでいくことを決めたときにするもの
・好きな人と、好きな人の子どもを授かり幸せになること
・好きな人と一緒になり、辛いことも楽しいことも死ぬまで寄り添うこと
・自分の家族をつくっていくために必要な工程
・自分への幸せの道、孤独死しないための道
・1人よりも効率的に生きていくための方法
・共に生きるパートナーを決めること。子ども、家、仕事など、人生において大事な選択を一緒にする、またはお互いに応援し合って生きていくこと
・幸せ、ステータス
・好きな人との人生の半分こ
・しなくても幸せにはなれる時代にあえてしたいと思う人に出会えたことがすごいことだと思う
・苦しさは半分に、幸せは二倍に
・どうしてもしないといけないものでもないし、機会があればという感じ
・女が苗字を変えなくてはならない面倒な作業
・今のところ負担、逃げ場がないというイメージ

「結婚制度」に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査対象:18~29歳未婚男女 2,400名
有効回答数(サンプル数) :2,400名
集計期間:2022年6月24日~27日
調査機関:自社調査

<タメニー株式会社 プレスリリース>
「法的な制度としての婚姻関係がなくなっても困らない」18~29歳独身男女の3人に1人

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