遠く離れた実家で、父が孤独死していた――。東京でフリーランスエディターをしている如月サラさんはある日、予想もしなかった知らせを受ける。
如月さんは50代独身、一人っ子。警察による事情聴取、コロナ禍での葬儀、実家の片付け、残されたペットの世話、認知症になった母の遠距離介護……。ショックに立ち尽くす間もなく突如直面した現実を切り抜けていく日々を、克明につづっている。
<目次>
はじめに
第1章 ある寒い冬の日、遠く離れて暮らす父が孤独死していた
第2章 自室でひとり死んだ父は、最期まで生きようとしていた
第3章 父亡き後に残された老猫4匹 東京への移動大作戦を敢行
第4章 「ごめんねえ、お父さん」遺影を見て認知症の母は言った
第5章 父が亡くなり母は施設へ 残る無人の一軒家と維持費問題
第6章 住む人のいなくなった実家は驚く速さで荒れ果てていった
第7章 「号泣するなんて恥」父の死を悲しむ自分が許せなかった
第8章 私には緊急連絡先がない ひとり老いてゆく未来を考えた
第9章 無人の実家に通いながら考えた、これからの仕事のこと
第10章 一番仲良しの叔母が亡くなった そう知った認知症の母は
第11章 故郷を遠ざけてきた私を、友人たちは近くで支えてくれた
第12章 父の死が紡いでくれた新たな「縁」 生きてゆく力になる
終章 父がひとりで死んでいた――ひとり娘から父への手紙
おわりに
人ごとではなく自分にもありえることだと思い胸が締めつけられます。
独身である人はこういった際に自分自身で判断・行動しないといけません。
今のうちから様々な事態を想定しておくのが必要だと感じます。
<BOOKウォッチ>
50代独身、一人っ子。離れて暮らす親が孤独死したら