価値観の多様化、晩婚化・未婚化の進行などによりかつてのライフステージの常識が当てはまらない時代になってきました。また、社会も不安定化しつつあり、将来が見通しにくい状況です。そこで、YouTubeで「ライオン兄さん」として「セルフ年金を作る資産運用方法」を発信している山口 貴大が代表を務める株式会社バイアンドホールドは、これからの日本を引っ張っていく30代の独身男女を対象に今後のライフステージに関するアンケート調査を行いました。
■調査結果要約
①男女とも半数近くが結婚への意欲が低め
②定年までのライフステージに必要な金額、43パーセントがイメージできず
③将来のための資産運用に4割近くが「関心なし」
■調査概要
調査期間:2022年11月14日
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:30歳~39歳の男女
サンプル数:1,000人(男女各500人)
調査会社:アイブリッジ株式会社
■調査結果
男女とも半数近くが結婚への意欲が低め
ライフステージの最初の大きな節目である結婚について尋ねました。「結婚したいと考えていますか」と質問したところ「したい」との回答が28パーセントでトップでした。以下、「必ずしもする必要はない」(27パーセント)、「できればしたい」(26パーセント)、「したくない」(19パーセント)が続きました。「したい」と「できればしたい」の合計は54パーセントで「必ずしもする必要はない」と「したくない」の合計46パーセントを若干上回りました。男女別では「必ずしもする必要はない」と「したくない」の合計は男性が48パーセント、女性は44パーセントでともに5割近くに上り、男女ともに結婚に対する意欲の低さが明らかになりました。
将来、住宅購入か賃貸かは「わからない」が最多
次に結婚とともにライフステージの重要な節目である住宅購入について「将来、住宅を購入しますか。あるいは生涯、賃貸住宅に住み続けますか」との質問を行いました。結果は「わからない」との回答が41パーセントで突出して1位でした。以下、「(結婚後に)配偶者と相談する」(13パーセント)、「迷っている」(12パーセント)、「賃貸に住み続ける」(10パーセント)が続きました。住宅購入は結婚とも密接な関係がありますが、現在独身である事や結婚への意欲が低い割合が多いこともあり、住宅の選択に関して現実感を持つことができないのかもしれません。
ライフステージに必要な金額、43パーセントがイメージできず
人生にはそれぞれの節目での大きな出費を含め多くのお金が必要になります。「結婚、子供の教育、住宅購入など今後のライフステージを見据え、定年までにどのくらいのお金が必要になると考えていますか」と質問したところ、「考えたことがない」が26パーセントで最多となり、「わからない」が17パーセントで続きました。以下は「2,000万円~3,000万円未満」(12パーセント)、「1,000万円~2,000万円未満」、「3,000万円~4,000万円未満」(ともに8パーセント)と10パーセント前後で具体的な数値での回答が入りました。「考えたことがない」と「わからない」を合わせた43パーセントの方々が具体的な金額をイメージできていないことがわかりました。
4割近くが将来のための資産運用に「関心なし」
老後の貯えは重要ですが、それ以前に定年を迎えるまでにもそれ相応のお金が必要になります。「将来のために預貯金以外の資産運用に関心はありますか」との問いには「資産運用を行っていないが関心がある」と「関心はない」が36パーセントで並び、「すでに資産運用を行っている」との回答は28パーセントでした。
定年後はまだ先の事、視野に入らず
それでは定年後についてはどのように考えているのでしょうか。「定年後は年金だけでは生活資金が足りないと言われています。どのように補いますか」と尋ねたところ、「わからない」が27パーセントで最多。以下、「現在、行っている運用を継続する」(22パーセント)、「まだ先の事は考えていない」(18パーセント)、「定年後も仕事をする」(13パーセント)の順となりました。「わからない」と「まだ先の事は考えていない」の合計が半数近くの45パーセントに上りました。男女別では「現在、行っている運用を継続する」が男性では28パーセントでトップだったのに対し、女性は16パーセントで第3位と違いが見られました。
<株式会社バイアンドホールド>
<調査>30代独身男女のライフステージに関する調査 男女とも半数近くが結婚への意欲が低め 定年までのライフステージに必要な金額、43パーセントがイメージできず